細菌性膣症
細菌性膣症は、普通体内にいる菌が何かの拍子に異常に繁殖して、膣に炎症を起こす病気です。
似たような性病のクラジミア症、淋菌症、膣トリコモナス、カンジダなどの
菌や原虫が原因の病気とは区別されます。
細菌性膣症の症状は、かかった女性の約半数には自覚症状が出ませんが、
早産や流産の原因になるとも言われています。
したがって妊娠中の女性には恐い病気だと言えます。
なぜ細菌性膣炎にかかるのかは現在のところはっきりしていませんが、
健康な女性の膣内は酸性なのに、体調不良などで免疫力が低下した時とか膣内の洗浄をしすぎて、
酸性が少なくなった場合などにこの病気にかかりやすいのではないかとも考えられています。
膣内の酸性とアルカリ性のPHのバランスが崩れた時にかかると考えられています。
治療・対処法
細菌性膣炎の治療や対処法としては、自覚症状がある場合は医療機関での検診が第一です。
診療は婦人科や産婦人科です。
実際の治療は炎症を抑える効果が高いクロラムフェニコール系(抗生物質のクロロマイセンチン)の 膣用の錠剤を膣に挿入したり、やはり抗生物質のクリンダマイシン(ダラシン)というクリーム状の 薬を膣内に入れたりしながら、炎症に対抗するメトロニダゾール(フラジール)という治療薬を服用します。
これらの錠剤やクリームには、これ以外の薬剤がありますが、
一番効果が高いとされているのがクロロマイセチンです。
しかし、一時的な即効性はあるものの、この抗生物質では完全に治すことはあまり期待できません。
こうした錠剤やクリーム、服用薬での治療をしながら、膣の分泌液の状態を調べて
治療の効果を確かめるのですが、一旦治っても再発の可能性がありますから、
妊娠中のセックスは慎んだほうがよさそうです。
検査方法
細菌性膣炎の検査は、医療機関での早期の診察と検査が最良の方法で、
まずは婦人科や産婦人科での診療が一番良い方法です。
しかし、病院へ行くのが嫌な女性や病院へ行く時間がとれない女性は匿名での自宅検査も可能です。
また、性病STDチェッカーを使用して結果をネット調べるという方法もあります。
この場合は膣液をとって調べます。
視診の場合は、膣と外陰部の状態を目で確かめて、おりものを顕微鏡で観察します。
さらに、おりものには独特の生臭い臭いがしますから判断がしやすくなります。
それでもはっきりしない場合には腟内の酸性度を測り、
アルカリ性とのバランスを調べたりもします。
おりものの検査も臭いだけではなく、おりものを培養してさらに
精密な培養検査をすることもあります。
予防法
基本的に膣の内部にある膣液が通常であれば適正な酸性を保っているのですが、
この酸性の膣液が少なくなるために、バランスが崩れて炎症を起こすのが細菌性膣症です。
この因果関係を逆説的に予防方法に取り入れた場合は、
まず膣内に無くてはならない酸性の液体を
きれいにし過ぎないことが考えられます。
頻繁に性交渉をして、その度にビデなどで膣内をきれいに洗浄しすぎると、
折角の防御バリアも取り去ってしまうという結果を招いてしまいます。
膣内で膣の炎症を防ぐ善玉の酸性がなくなってしまうと、ちょっとした細菌が膣に入っても
炎症を起こす原因になりますから、膣の洗浄にも程度があることを憶えておきましょう。
何でもいいからきれいにしようという過剰な洗浄をしないことです。
また、妊娠中に細菌性膣炎にかかった場合は速やかに医療機関で適切な治療をすることで
早産や流産の危険性を減らすことができます。
