A型肝炎
A型肝炎はA型肝炎ウイルスが口などから入ることで感染する病気で、
肝炎の中でも症状が強いものです。
このA型肝炎の特効薬のような治療薬はありません。
もし、A型肝炎ウイルスに感染すると熱が出て、全身がだるくなり、さらには吐気をもよおしたり、
食べ物を吐いたりしますし、黄疸にかかったようにもなります。
病原菌は人の大腸の中などに住んでいるものですから、大便のあとで手をよく洗わなかったりして
便がついているナマ物を食べたり、保菌者とのオーラルセックスやアナルセックスなどでも
この病気にかかりますが、劇症化しない限り死にいたるようなことはありません。
しかし、風邪やインフルエンザにかかった覚えがないのに高熱が出て全身に倦怠感があるような
場合はA型肝炎に感染した時の症状ですから気をつけましょう。
病気の症状
A型肝炎の典型的な症状はかなりの高熱がでることです。
次に全身に力が入らなくなり倦怠感を覚えます。
ここまでは風邪を引いた時の症状に似ているようです。
食欲もないのですが、あまり食べていないのに吐気がしたり、
時には嘔吐の症状もあります。
個人差はあるようですが、
さらに体や白目が黄色身を帯びて黄疸のような症状も出ます。
A型肝炎にかかるとおおむね以上のような症状が出ますが、人により、特に熱が高く、
解熱剤を飲んでも熱が下がらない症状や、食べていないのに高熱の影響で吐気がしたりや
嘔吐したりという症状が強く出たりもします。
全身がだるくて身の置き所がないといった症状も見られますが、
これらの症状はかならずしも均等に一斉にでてくるとは限りませんので、
とかく見過ごしがちになる場合があるようです。
また、感染してからすぐに症状が出るのではなく、約1ヶ月後にこれらの症状が出ます。
感染の経路
A型肝炎に感染するのは口からですが、
例えば性的な行為の場合は口を使う
オーラルセックスやアナルセックスで感染します。
また、便の中にウイルスが入り込みますから、
トイレに行った後で十分に手を洗って
ウイルスを取り除かないままにナマ野菜に触ったりして、
それを食べてしまい、ウイルスが体内に入り込むことがあります。
さらに、牡蠣のような魚介類が不衛生な状態で保存されていた場合、
ウイルスが付着している可能性が高いので、
十分に加熱しないでこれらの魚介類をナマのままで食べることはウイルスを食べていることになってしまいます。
このようにA型肝炎の感染経路は口からですから、
便がついた下着を洗濯する際に、うっかり便に触り、
それに気づかずに手を洗わないでお菓子をつまむといったことでもウイルスは体内に入りますから、
そういう意味では感染経路は日常生活のどこにでも潜んでいると言えるでしょう。
治療・対処法
A型肝炎に感染し、症状が表面化した場合、
この症状を根本的に治す治療薬はありません。
A型肝炎の治療と対処法は、とにかく体を安静に保つことです。
もちろん症状が重い時には思うように動くことはできませんから、
寝ているしかありませんが、時にはムリをすることがありがちです。
しかし、体に対して負担をかけるようなことは悪くすると劇症化につながりかねませんから、
安静にすることが一番の治療・対処法ということになります。
安静にしている期間は通常、最低で2週間ほどは必要です。
症状が軽くなるともう治ったと勘違いしがちですが、出来れば3週間ほどの安静が治療には必要です。
3ヶ月~4ヶ月の安静で自然に治りますし、中途半端にウイルスが体内に残って慢性化することもありません。
ただし、ムリをしたりすると稀には劇症化して肝臓の細胞が全滅して死に至るということもあります。
検査方法
A型肝炎に感染していないかどうかを検査するのには、発熱や全身倦怠感、吐気、嘔吐、
黄疸のような症状が出た場合は医療機関での検査・診断がベストです。
これらの症状が出る以前のウイルスの潜伏期間中の検査はできません。
また、自宅で検査できるSTDチェッカーのような検査ツールはありません。
検査方法は臨床検査ということになりますが、肝臓機能を示す数値が異常に高く、
黄疸のような症状が見られる場合は、その場で緊急入院することになるでしょう。
検査では血液検査でのリンパ球を調べたり、血小板の数を調べます。
また、蛋白の数値を測ったりしますし、肝機能検査では血清値を測定します。
血小板の数が少なくなる以外の数値は正常時よりも高くなります。
さらに、時には腹部超音波検査も平行して実施することもあります。
予防法
A型肝炎の予防にはワクチンの摂取が有効とされています。
ただし、ワクチン接種には保険は適用されませんし、
期間を3つに分けて3回の接種が必要になります。
ワクチン接種で体内に抗体ができると、感染しなくなりますが、
同じように一度感染して完治すれば抗体ができて、再感染することはなくなります。
性的交渉では肛門には触らないことが重要になってきます。
日常生活や外食などの際には、まず手を清潔にしておくことが第一です。
それから便については極力注意したいものです。
直接感染ではなく間接感染のことをよく認識すれば、
何かを口にする前に手をきれいにする習慣がつくでしょう。
もうひとつ注意したいのは、ナマ食です。
ナマ牡蠣で食中毒を起こすことが知られていますが、
不衛生な状態のナマの魚介類を口にすることはA型肝炎にかかる危険性も極めて高いと言えるでしょう。
