同性愛と性病

圧倒的に大多数を占めている異性愛者からは、同性愛者は奇異なまなざしを向けられることが多く、生きにくさを感じている同性愛者も少なくない。同性愛者であるということが知られてしまった為に、職を追われてしまった人もいるほどだ。

子孫を残そうとする生物のプログラムに反しているから、本能的に受け入れてもらえないのではないかという意見もある。単純に、自分と違うものは、受け入れにくいということもあるかもしれない。でも、同性愛者には、性病感染者が多いといわれていることも、大きいのではないかと思う。

関係をもてば、異性愛者だって、性病感染リスクを伴うのは同じことなのに。人を好きになる気持ちは同じで、それが同性であるか、異性であるかの違いがあるだけなのに。

でも残念なことに、アメリカでは、男性の同性愛者の無防備な性行為が原因で、梅毒の感染が急速に広まったり、一般的な抗生物質に耐性を持つ淋病患者が増えてたことも事実だ。

それには薬物使用との深い関係もあるようで、薬物を使用すると、性行為に抵抗を示さなくなったり、一時的に感受性が高まるので、好んで使用したがる人がいるのだ。その高揚感の中、性病などのリスクがあるとわかっていても、コンドームを使用することなく行為に及んでしまう。そして、薬物を使用して性行為を行う人は、同性愛者、異性愛者、バイセクシャルを問わず、セックスパートナーが、限定されていない場合が多いというデータもある。性病は、セックスパートナーが多いほど感染リスクが高くなるということを、ご存知の方も多いのではないだろうか。

さらに、性的接触で出血しやすいために、特に男性同性愛者は性病に感染しやすいと言われている。かつ、男性同性愛者は、日常的にもコンドーム使用率が低いというデータもあり、さらにハイリスクになっているかもしれない。

同性愛者といっても色々で、自分と同じように同性愛者である人を好きになる人や、いつも好きになる人は、異性愛者という人もいる。

同性愛者同士の恋愛は、お互いがそれを既に受け入れている事なので、異性愛者と同じように、魅力を感じあえば恋愛関係にも自然に発展していく。でも、思いを寄せる相手が異性愛者である場合、思いを伝えるだけでも大きな勇気を必要とする。同性愛者であることが知られるだけで、今まで親しくしてきた周囲の人たちから、急に冷たくされた経験のある人がどれだけ多いか。それが思いを寄せる相手であれば尚更のこと。どれほど傷つくか、同性愛に理解は示せなくても、そこだけはわかって貰えるかもしれない。

そんな中、思いを受け入れてくれたパートナーを大事にしたいという思いは、より一層強いものになる。

そんな大切なパートナーとも、生涯をともにすることは難しく、カミングアウトできないまま、親の強い勧めで異性との結婚を選択する人も少なくない。永遠ではないかもしれないから、共に過ごせる時間を大切にしたいという強い思いに繋がるのかもしれない。

大切なパートナーが望まない妊娠をしないよう、コンドームを付けるのと同じで、大切なパートナーが傷つかないように、コンドームを付けることを習慣とする同性愛者も増えている。

同性愛者に性病が蔓延してきた原因の一つに、性病に対する知識不足があげられるが、最近ではインターネットによって、たくさんの情報が公開されている。性病に関する正しい対策を知れば、大切なパートナーを守ることもできるし、自分自身を守ることにも繋がっていく。

異性愛者と同じように、同性愛者間の結婚が公に認められることは、まだまだないだろう。同性愛を受け入れられないという人もゼロにはならないだろう。でも、同性愛者には性病感染者が多いという現状を改善できれば、偏見も少なくなって、今よりも生きやすい世界になっていく可能性は大きい。自分たちが幸せになる為に、同性愛者にできることも多いのではないかと思う。

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